PRESIDENT<会長>
ダニエルモンテベルデ

PRESIDENT MESSAGE55期クラブテーマ「自反尽己~内なる成長が真の奉仕を生む~」

この精神に立脚し
深い自己省察を通じて責任を全うし
誠実に真心を持って奉仕しましょう。

私たちは人を支配するためではなく、互いにH覚め合うためにここにいる。
静寂の中から、力は立ち上がり、対極の出会いから、新たな命が生まれ、
心と良心が重なり合うところから、真に高貴な世界が始まる一一
権力によってではなく、**「在ること」**によって。

この一年のロータリーの歩みが、他者への奉仕であると同時に、私たち自身の本質を思い出す旅となりますように。
志を灯す器として、光を携えた仲間として、平和への道をともに歩んでいけますように。

私は、本クラブ初の外国人会長として、これまで東京クロスシテイロータリークラブが第いてきた伝統、価値観、精神をしっかりと守りながら、それらをさらに活性化させたいと考えています。同時に、不確実性と混乱の時代を生きる今こそ、クラブの成長と未来の発展に向けた確かな基盤を築いていきたいと強く願っています。
ミレニアムから四半世紀が経った今、この挑戦には特別な意義があると信じています。
まず、私たちは改めてロータリーの原点に立ち返る必要があります。
「ロータリーは、人道的奉仕を提供し、すべての職業における高い倫理基準を奨励し、世界の親善と平和の推進に貢献する、事業および専門職務に携わるリーダーによるボランティア組織である。」
ロータリーが真に活気づくのは、義務感や形式にとらわれたときではなく、情熱・目的意識・地域社会への思いから自発的に行動するときです。
大切なのは、命令や制度ではなく、友情と共有された理想です。
この理解のもと、私は会長として、命令を下す存在ではなく、皆さまの思い・アイデア・熱意の代行者となり、そして一体感を育む存在でありたいと考えています。
私たちは、結束することで大きな力を発揮し、個人では決して届かない高みへ到達できると信じています。
ロータリーのビジョン声明(2 0 2 0年)はこう述べています:
「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な変化を生み出すために、人びとが団結し、行動する世界を目指しています。」
この言葉は、参加とは目的をもった意味のある行為であり、官僚的な義務ではないという私の考えを力強く後押ししてくれます。
私は、東京クロスシテイロータリークラブの皆さま達を、友情を大切にし、職場の外でも豊かな社会生活を築いていこうとされている方々だと感じています。
他者の経験や意見から学ぶことに開かれている方々。
ロータリーをビジネスの場としてではなく、奉仕・つながり・成長の場として捉えている方々。そして、地域や社会のために貢献し、クラブの進化に寄与したいという思いを持っている方々です。
実際、私たちは、7世代にわたる年齢層を持つ、極めてユニークで優れた専門職・経営者の集まりです。これは何よりの価値の証明ではないでしょうか。
もちろん、クラブの活力を保つためには、会員数の維持と新たな仲間の参加が不可欠です。しかし私は、「新しい会員を増やすこと」ではなく、「クラブの質を高めること」に集中したいと考えています。
私たちの姿勢、哲学、そして「奉仕と親睦と平和への献身」がクラブの魅力をつくり出し、その魅力が新たな会員を自然に引き寄せてくれるはずです。
第54期には、3人目の女性会員が加わりました。私の任期中にも、さらに多くの女性会員が増えることを心より願っています。
また、会員同士の深い友情と信頼を強化する活動にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
最後に、皆さまに問いかけたいことがあります。これは挑戦ではなく、共に考え、未来に向かって歩むための問いです。
 ・民主主義をはじめとするこれまでの社会の体制は、本当に平和をもたらしたでしょうか?
 ・いかなる宗教も、地球に平和を実現したと言えるでしょうか?
 ・そして、ロータリーは、地球に平和をもたらしたのでしょうか?私たちの意図は正しく、原則も崇高です。
しかし、残念ながら、政治・宗教・国際機関を問わず、いまだ持続的な平和を実現した仕組みは存在していません。
想像してみてください。
個人的な利害で同盟を組むこともなく、倫理基準を第一に据えて責任を果たす、そんな統治システムを。
競争や出世のための社会ではなく、人類のための奉仕としての統治を。そんな未来は不可能ではありません。ただし、人間の本質を深く理解し、権力欲·不正・非倫理的な者が上に立たない仕組みを慎重に設計する必要があります。
世界に必要なのは、新たな政治家ではなく、政治家であろうとしないリーダーです。このビジョンは、明日や来年に実現するものではありません。
世代を超えた変革です。知的な勇気と粘り強さ、長期的な視野が求められます。そして、すべての社会変革と同じように、最初の一歩はこうです:
その理念を、広げること。
なぜ私たちは、平和や公平、真の人間の繁栄をもたらさないシステムに、いまだしがみついているのでしょうか?
もしロータリアンとして、私たちが本気でより良い世界を望むのであれば、勇気を奮って、第一歩を踏み出す覚悟を持つべきではないでしょうか。
なぜなら、次の言築ほど深い真理はないからです。権力の集中は「偉大さ」を追い求め、権力の分散は「慈善」を追い求める。
この目標に向かって、ロータリアンとして、ともに歩んでいけるでしょうか?次の時代をつくるのは、私たちです。

会長 ダニエルモンテベルデ

VICE PRESIDENT<副会長>
山﨑充

SECRETARY<幹事>
橋本浩明

役員

  • <会長エレクト>
    椿邦司
  • <会計>
    本橋浩
  • <SAA>
    山本明志
  • <直前会長>
    柴宮克彦

理事

  • <親睦>
    常行将司
  • <奉仕プロジェクト>
    平井国喜
  • <社会奉仕>
    大森公資
  • <国際奉仕>
    榎本壮一郎
  • <体制整備>
    仲野貴乃
  • <コンプライアンス>
    鞠子順子